2011年10月31日

2011.10.21

当初は1回で終わる予定だった「財政問題」シリーズも、とうとう今回で最終回になります。全4回永らくお付き合いいただきました。今回はちょっと長めですが最後に私たちからメッセージもあるので、最後までお付き合いいただけたらと思います。
「実際、日本で『デフォルト』が起こりうるのか?回避するにはどうすればいいのか?」
結論から言うと、日本にとって「デフォルト」は絵空事ではなく、現実に起こりうる問題です。それどころか、震災によってその可能性が格段に高くなったと言われています。理由として、@経済停滞による税収減、A復興に伴う歳出増、B団塊の世代が退職による預貯金の切り崩しがあります。

細かい解説は↓(経済が苦手な方は飛ばしてもいいです)
@ 経済停滞による税収減
円高や電力不足により、国内産業の空洞化が進んでいます。つまり、日本の企業が日本から脱出しようとしているということです。企業が海外に出てしまったら、その売り上げによる税金は、外国の政府に入ることになります。
A 震災から復興に伴う歳出増
漁港の修繕や除染には莫大の費用がかかります。そのお金の大半は税金が使われることが考えられます。
B団塊の世代が退職による預貯金の切り崩し
団塊の世代が退職時期を迎えています。当然、退職後は貯金を崩しながら生活をする人が増えますから、従来のリミットであった1400兆円はこれから年々減少していくと考えられます。

要は、税収が減って歳出が増えるため、借金の増加ペースが加速するのと、リミットが下がることが同時に起きているので、ここ2,3年で「デフォルト」が起こってもおかしくない状況とも言われています。

じゃあ回避するにはどうすればよいか?「増税」や「成長戦略」など政府がすべきことは沢山ありますが、なかなか学生レベルで実現できることではないですよね。しかし、これから社会に出て行く若者である学生の皆さんが出来ることはあります。
1つは、社会で強く羽ばたける「人財」になることです。一人一人が、熱意と実力の求められるグローバル社会で輝ける「人財」になることです。まずはこれが一番大切です。
国難に瀕しているからこそ、若者一人ひとりがしっかり社会で働いて、稼げる自分になって、しっかり納税しないといけないです。「フリーターでもいいや。」という考え方は、個人の価値観という捉え方もありますが、今の日本にとっては、自分勝手な罪な考え方だと思います。大学に通っている以上、少なからず税金から投資を受けていることになりますから、その分は社会に出て納税という形で還元していく義務があると思います。逆に言えば、「自分が日本を担っていく」という気概の持った若者が増えれば、これ以上に頼もしいことはありません。
もう1つは、政治経済に対して興味を持つことです。今の政治はあまりにも若者の政治への興味が低く、若者の投票率が低いため、投票率も高く母数も多い高齢者を優遇する政策(福祉など)に偏る傾向があります。その結果、若い世代に問題を先送りにしながら、借金を増やし続けてきたことが今の財政問題を生んだとも言えます。もし、政治経済を理解する若者が増えれば、そういった政治の先送りに対しても、既得権益を守るために血税が無駄遣いされている現象に対しても怒りも湧いてくるでしょうし、怒りを覚える国民が増えれば、政治家も官僚もそれを無視できなくなり、結果的には無駄な歳出が減ることになると思います。

こんな時代だからこそ、「国づくりのための人づくり」が必要だというのが私達の志です。そしてこの時代に自分達が力になれることが少しでもあればということで立ち上げたのが、「IKJ一生懸命塾」というスクールです。ですから、このメルマガでは今後も時事問題取り上げながら、若者のあるべき姿について共に考えていけたらと思ってますので、今後ともよろしくお願いします。
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2011年10月30日

2011.10.17号

今回は、IKJ知的トレーニングマガジン初の続編です。ちょっと込み入った話だったので、まずは先週の復習から行きましょう。
前号は日本の財政の現状、つまり日本のお財布事情についてでした。昨年度の日本の一般会計は、税収(=収入)37兆円に対して歳出(=支出)が92兆円なので、借金なしにやりくりするには55兆円足りず、かつ881兆円の借金を背負ってるのが日本という国で、大卒の新社会人の水準に当てはめて見ると、収入が月々20万円に対して毎月50万円の支出をして、毎月30万円赤字。なおかつ5720万円の借金を背負っているのと同じぐらい異常事態にあるのが日本の財政状況というのが前号の話でしたよね。では、今週のテーマは・・・

「何故これだけの大赤字にも関わらず、国は破産せずに毎年やりくりすることが出来ているのか?」
収入20万円で支出50万円・・・。普通は絶対に生活できないレベルですよね。じゃあ、それを可能にするにはどうすればいいか?答えは簡単です。借金すればいい訳です。例えば、毎月毎月30万円のお金を両親から借りてくることが出来れば、両親の貯金が尽きるまでは、毎月50万円の生活水準を崩さずにすみます。全く夢のような話ですよね。
話を「財政」に戻すと、この夢のような状況を可能にするのが「国債」です。日本政府は、歳出と税収の差額の50兆円超のお金を「国債」という形で毎年借金をすることで、何とかやりくりすることを可能にしています。しかし、もちろんこの方法にも限界があります。
先ほどの話では、個人においては、「両親の貯金が尽きるまで」というのが限界ですよね。では、日本の国債にとってのリミットはどこか?これは、「個人金融資産」つまり国民全員の預貯金の総額の1400兆円ということになります。
要は、日本政府は1400兆円分までは国債を発行して、国民から借金することが出来ます。その借金が、2011年11月現在881兆円まで達して、なおかつ毎年数十兆円単位で増え続けているということです。このままのペースで借金が増え続けていったら、間違いなく近い将来に限界に達しますよね。これが、いわゆる「デフォルト」です。このままだと、10年後とも2,3年後とも言われています。
では、次回は「実際、日本で『デフォルト』が起こりうるのか?回避するにはどうすればいいのか?」というテーマで話していこうと思います。
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2011年10月19日

2011.10.14号

秋らしい季節になってきました。読書の秋、食欲の秋など、昔から「秋」の形容には様々な言葉が使われますが、
今年の日本の秋は、「危急存亡の秋」といったところでしょうか。実はこの言葉、「ききゅうそんぼうのあき」ではなく、正しくは「ききゅうそんぼうのとき」と読みます。「秋(とき)」と読むのは、名軍師・諸葛孔明が五穀が実る大切な時期である秋(あき)を、最も重要なときの象徴として表現したことが始まりです。
そんな大事な秋、今日のテーマはこれからの日本を担う若者である皆さんが真剣に向き合わなくてはならない問題についてです。
「日本の財政状況がギリシャより悪いと聞きますが、実際どのような状況ですか?」
⇒2011年10月現在で、日本の長期債務は国と地方を合わせて(要は国の借金が)881兆円に達しています。そして、今この瞬間もものすごいスピードで増え続けています。どれぐらいのスピードか、興味のある方は「リアルタイム財政状況カウンター」というのがあるので参考にしてみてください。
リアルタイム財政状況カウンター↓
http://www.kh-web.org/fin/
このスピードでの増加に加えて、今回の復興に関する補正予算が12兆円とも13兆円ともいわれるので、それが丸々プラスされることになります。
では、実際日本という国のお財布事情はどうなっているのか?
2010年度の一般会計予算では、税収37兆円に対して歳出が92兆円です。税収=国の収入、歳出=国の支出ですから、借金なしにやりくりするには55兆円足りないですよね。
もう少し身近にこのことを個人に当てはめて考えてみると、大卒の新社会人の水準で、収入が月々20万円、これに対して毎月50万円の支出をして、なおかつ5720万円の借金を背負っているのと同じ現象ということになります。普通の個人なら絶対に生活できないレベルです。このように考えてみると、いかに日本の財政状況が異常事態かわかりますよね。
このように毎年大赤字を出し続けているのが、日本の財政です。では、「何故これだけの大赤字にも関わらず、国は破産せずに毎年やりくりすることが出来ているのか?」これは、次回のテーマということにしましょう!
posted by IKJ at 11:30| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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