2011年11月08日

2011.11.04号

「敵と戦う時間は短い、自分との戦いが明暗を分ける」
1980年11月4日、31年前の今日、一本足打法で世界記録の868本のホールランを量産した王貞治監督の言葉です。
そのまま今年の就活生へのメッセージになりそうです。今年の採用活動は、スタートが2ヶ月遅く、終了は例年通りの短期決戦になります。
ただ、就職活動は「一本足」ではなく、両足を地にしっかりつけて進めて欲しいと望みます。
では、今日は第二の開国「TPP」についてです。

「TPPって何?」
国際経済を考える上で、貿易はとても重要な要素です。自国の製品を輸出すれば、利益を得ることができる反面、海外から製品を輸入すると、自国の産業と競争することになり、国際競争に勝てなければ倒産に追い込まれる企業もあります。そこで政府は、自国の産業(企業)を保護するために、輸入された製品に決められた割合の税金をかけます。これが関税です。例えば、日本の小麦の関税率252%なので、海外から日本に100万円分のコメを輸入しようとすると、252万円の税金がかかります。ですから、それを売るときには、元値+関税の352万円で売ることになります。元々100万円のものを352万円で売らないといけないので輸入品は相当不利ですよね。このように、自国の保護したい産業に対しては高い関税を掛けることで輸入の制限をします。これを関税障壁と言います。例えば、日本は、自動車やテレビなど、関税を掛けなくても技術力で圧倒的に差をつけられる工業製品には原則関税を掛けていません。それに対し、農産物は海外の大規模農場に対して、絶対的に価格競争では勝てないため、コンニャク芋の1706%、コメの778%を代表に非常に高い関税率を掛けて農家を保護しています。しかし、各国が様々な商品に高い関税をかけすぎると、国家間での輸出入が減り、世界経済は大きく停滞してしまいます。そこで、国家間で貿易のルールを決める自由貿易化が近年は進められています。
今回のTPPもその一つで、日本語では環太平洋戦略的経済連携協定といい、太平洋を取り巻く国家間で貿易のルールを決めましょう、という話です。元々は2006年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイという小国が自国の弱点を補う意味で始めた小さなグループでした。しかし、2010年にアメリカが参加を表明したことで、日本も参加を検討し始めたために、太平洋圏全体を巻き込む大きな話になってきました。
では、日本が参加するとどのようなメリットがあるのか?次号で解説したいと思います。
posted by IKJ at 11:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

2011.10.31号

 今日は続編、野田内閣シリーズ第2回です。前回は野田首相の人物像に迫りました。今回は、野田内閣の目指す方向性について解説していこうと思います。

「野田内閣」
野田内閣の目指すところは大きく2つ、@震災からの復旧・復興とA財政健全化です。
@ 震災からの復旧・復興
具体的には第3次補正予算と関連法案の成立です。
補正予算とは、予算成立後に発生した災害などによって当初予算通りの執行が困難になった時に、追加で編成する予算の事です。
つまり今回の第3次補正予算は、2011年度予算成立後に震災が発生し、当初の予算計画では足りない復興復旧するためのお金を補うための予算ということですね。
すでに12兆円を超える規模になることが決まっており、年間の歳出の1割以上のにもなるかなり大型の予算になります。
ここで問題になるのが、財源です。もともと予算にない支出ですから、当然その分のお金は何とかして作り出さねばなりません。
その方法は、歳出削減、税外収入の確保、増税の三択しかありません。
まずは、歳出削減ですが、首相自ら、給与の一部を返納をしたり、公務員の給与引き下げを目指したりしていますが、これには限界があります。
そこで、政府は国の持つ土地や株式の売却を進めることで財源を得ようとしています。これを、税外収入の確保といいます。しかし、日本郵政株など国の持つ株式を売却するためには現行の法律を変える必要があります。
ですから、補正予算を成立するためにも予算案だけ決められればいいというわけではありません。その財源を確保するために変えなくてはならない法案を予算関連法案といいます。この関連法案を成立させることが、補正予算を組む上での第一条件になります。
また、税外収入の確保を含む歳出削減をしても足りない分のお金は、増税に頼らざるを得ません。増税は有権者受けが悪く、支持率低下の要因になりますから、いかに歳出削減と税外収入の確保で補うかというのが、今後の野田政権の課題です。
A 財政の健全化
これについては、バックナンバーで散々紹介してきました(vol.9-11)ので、今回は割愛させていただきます。この財政健全化の一端を担いうると期待されているのが、今盛んに議論されているTPPです。ということで、次回はTPPについて、解説していきます。

posted by IKJ at 17:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月03日

2011.10.28号

 昨日、ドラフト会議が行われました。一番の驚きは日ハム7位指名の大嶋匠(早大)。なんと硬式野球未経験のソフトボール部の選手なので、まさに青天の霹靂でした。されど侮るなかれ、実績は十分で13試合連続HRを含む大学通算80HRのソフトボール界では超有名選手です。
青天の霹靂といえば、8月の民主党代表戦もマスコミの大方の予想を覆す、大ドンデン劇でした。今回は、その代表戦を制し、第95代内閣総理大臣任命された野田佳彦さんの素顔に迫ります。
「野田佳彦首相の素顔」
皆さんはどんなイメージを抱かれているでしょうか?
地味、庶民的、低姿勢など、民主党代表選のときに自らを「どじょう」と称したように、
決して派手さのある総理大臣ではないですよね。今回は、そんな野田首相の人物像に迫ってみようと思います。
ニックネームは「ドスンパンチ」、由来は一つは体格、そしてもう一つはドスンと響く演説のうまさから来ていると言われています。ニックネームにもあるように、非常に演説上手な政治家として有名です。
特に、たばこ増税に対して「税制を使ったオヤジ狩り」と評してみたり、07年参院選勝利後に大連立騒動で民主党が失速した姿を「ホップ、ステップ、肉離れ」と皮肉してみたり、財務大臣に就任した自分を「重厚内閣と言われていますが、私は体重面で貢献しています」と自虐してみたり、そのユーモアを交えた言動やスピーチには非常に定評があります。
その演説の上手さは、船橋駅前で続けた「朝立ち」(=通勤・通学する人たちに対して駅前演説すること)が原点といわれます。野田さんはこの「朝立ち」を24年間休まず続けたと言いますから、大変な努力家でもあると思います。
また、先日資産公開され、断トツで史上一番資産の少ない総理大臣であることが取りだたされた事からも分かるように、非常に庶民的な総理大臣でもあります。総理大臣になってからも散髪はQBクラブの1000円カットで済ませていることは有名な話ですよね。
また、松下幸之助が設立した松下政経塾の1期生で、政経塾出身者の中で初の総理大臣であるということも重要なポイントです。野田政権の成否が松下政経塾の是非に関わるといっても過言ではないでしょう。
以上、人物像を見てみても、地味・・・でも味のある政治家だと思います。今は、党内融和や挙国一致を重視することで慎重な言動に終始している印象ですが、個人的には野田さんらしさをもっと前面に出して、地味に、でも地道に、泥臭く、政治を前進させていただきたいと思っています。
では、次回は「野田政権が何をしようとしているのか」というテーマでお話します。
posted by IKJ at 20:42| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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