2012年03月27日

メルマガ2012.03.26号

春らしい季節になってきました。
別れと出会いの季節、IKJでも先日18日に新社会人旅立ちセレモニーが行われました。涙、涙のセレモニー、元ダイヤモンド社社長田村紀男先生を来賓にお迎えして「こんな若者ばかりなら、これからの日本も捨てたもんじゃない。」というお言葉を頂きました。同時に、OB・OG会「絆会」も発足。絆を永遠に続けていくと共に、これからの日本を担う人材を絆会から輩出できればと思います。
また、先日は就活BOOTCAMP第3弾「選考突破BOOTCAMP」開催。とにかく面接における返答力を鍛えようという事で、2時間喋りまくりの企画。のどがカラカラです。といった声も多かったですが、いかがだったでしょうか?
IKJは、これからも就活生のミスマッチのない就職を応援し続けます。第1弾「自己分析BOOTCAMP」、第2弾「エントリーシートBOOTCAMP」、第3弾「選考突破BOOTCAMP」に引き続き、第4弾も乞うご期待下さい。
塾生以外の方は、前述のように随時IKJ主催セミナーも行ってますので、是非ご参加ください。

では、今日の時事解説です。
「AIJ問題(前編)」
AIJ投資顧問が約2000億円の年金資産のほとんどを消失させた事が報道されました。この問題は、単に運用の失敗というだけでなく、年金運用における根本的な問題をいくつも浮き彫りにしました。
聞きなれない言葉が多いと思うので、一つずつ解説していこうと思います。
まず「投資顧問会社」とは、投資家への助言や資産運用などを専門に行う企業の事です。資産を増やす方法の代表的なものの一つに「預貯金」があります。しかし、ご存じのようにバブル以来の日本はゼロ金利政策を続けており、たとえ1000万円預けたとしても年間数千円程度の利子しか付きません。これでは、いつまで経っても資産は全然増えないですよね。
そこで、もっと効率的に増やす方法として、株取引や為替取引(FXとか外為取引とも言われます)などが考えられますが、これはリスクがある事なので多くの知識や経験が必要になり、素人には難しいところがあります。そこで、資金を預ければ、代わりにプロが運用を行いましょうというのが、「投資顧問会社」です。AIJもこの「投資顧問会社」の一つです。そのAIJが顧客から預かった2000億円のほとんどを運用に失敗して、消失したという事です。
では、2000億円の資産は誰から預かったものが多かったのか?それは、「厚生年金基金」から預かったものがほとんどだという事が分かっています。次に、「厚生年金基金」とは?
民間企業の年金は、1階部分が国民年金(定額支払の公的年金)、2階部分が厚生年金(所得に比例して支払・受取も所得に比例する公的年金)、3階部分が企業年金(企業によってあったり無かったりする私的年金)の3階建てになっています。
「厚生年金基金」とは、本来公的年金である厚生年金の一部を国に代わって運用し、企業側の努力で退職者の年金を増やせるようにした制度の事で、つまり国に代わって運用する事で出た利益分はその分多く配分出来る仕組みです。しかし、その反面、運用に失敗すれば、代行部分より減ってしまった分は、その企業が穴埋めをする必要があります。
つまり、多くの厚生年金基金から預かった年金資産のほとんどをAIJが消失してしまったため、その厚生年金基金に所属する企業が穴埋めをしなくてはならない事態になっているという事です。
AIJに運用を委託していた厚生年金基金のほとんどは、同業種の零細企業が集まって作った基金であり、もし穴埋めをするとなるとそれに伴い、連鎖倒産する可能性がある状況になってきています。
以上が、今回のAIJ問題の表の顔です。次回はこの問題が抱える本質的な問題について解説します。キーワードは「天下り」です。
posted by IKJ at 20:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メルマガ2012.03.12号

日本人にとって特別な1年が過ぎた。
2012年3月11日は、歴史上最も多くの日本人が黙祷をした日だろう。2度目の3.11は、地震発生から1年の経過ではなく、未だ復興が進まない震災が2年目を迎えたことを告げた。
丸1年たった今も、課題は山積だ。2253万トンのがれきのうち94%は処分先すら決められず、最大で46万8653人に上った避難者のうち34万3945人は未だ我が家の敷居を跨げていないどころか、帰郷の目途すら立てられていないのが現状だ。
天災に端を発した円高、空洞化、財政問題。荒れ狂う国際社会の濤に難破しそうな日本丸の船長であるはずの行政の舵取りは未だ覚束ない。復興に向かって挙国一致で艪をこぐべきこの時に、政局に舵を切る立法の在り方には、怒りを通り越して、かける言葉が見つけられない。
そうは言えども、全ての責任を国に転嫁してしまっては、心は安住すれども、抜本的な問題解決には繋がらないだろう。
「自分に何か出来る事はないだろうか。」
この1年多くの日本人が自問しただろう。その答えは、人それぞれだ。労力と時間を使い災害ボランティアとして現地に赴いた人、私財をなげうって義捐金を送った人、津波で漁船を失った被災地の漁師のために船を送った人も多いと聞く。
震災後、日本人の秩序とモラルを世界が賞賛した。帰宅難民でごった返す駅のホームに整然と並ぶ姿、どんなに混み合う支援物資の配給先でも聞こえた「どうぞお先に」の声、揺れが収まった後でレストランに料金を払いに戻る倫理観。明治の時代「武士道」を通じて賞賛された日本人の美徳に再びスポットライトが当たった。
復興のシンボルとしての使命を胸に戦ったなでしこジャパンに、東京オリンピックで奮闘した東洋の魔女の姿を重ねた。
日本人という素晴らしい民族性を、我々自身改めて思い起こさせられた1年だったように思う。
復興2年目、大切なことは、とにかく目の前の事に一生懸命取り組むことじゃないかと思う。直接被災地に手を携えるだけでなく、目の前の仕事、勉強、就活にがむしゃらに取り組むことで、日本を活性化する。これも復興の一つではないだろうか。我々は大学生の人材育成の塾として、そういった思いのもので1日たりとも休まず、レッスンを続けてきたつもりだ。
あとは、歴史的災害に立ち会った者として、この記憶を風化させないことだろう。節電対策で一切のネオンが消えた歌舞伎町、暖房が切られて凍える寒さだった山手線、一切のCMがなくなった震災放送、左右に大きく揺れる新宿の高層ビル群、納品が止まって売り物がなくなったコンビニ。愛する肉親を失った被災者の方の悲しみに比べたら、並べて論じるに値しないことかもしれないが、豊かさの弊害が叫ばれる今の日本で、日常のはかなさを感じた代え難い経験として記憶にとどめておきたい。
震災復興2年目が始まった。3度目の3.11を迎えるときには「あの震災」と言えるようになっていたい。


posted by IKJ at 20:41| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メルマガ2012.02.27号

「選挙制度改革(比例代表編)」
現在、衆議院選挙では、小選挙区から300人、比例代表から180人の計480人を選出する「小選挙区比例代表並立制」を採用しています。「小選挙区?比例代表?」って人もいるので、念のため解説をしていきます。
「小選挙区制」とは、1つの選挙区からひとりの当選者を選び出す方式です。中学校や高校で生徒会長を選び出すあの選挙を思い出していればいいと思います。一番明快な選挙のやり方ですよね。ただ、小選挙区制には、落選した候補者に投票した票は死に票になってしまうというデメリットがあります。これでは、落選した候補者に投票した有権者の意見は全く反映されないことになってしまいますよね。
そこで、そのデメリットを解消するために考えられたのが、「比例代表制」です。比例代表制では、有権者は政党に対して投票をします。そして、その得票数に応じて、ドント方式という方法で、各政党に議席を配分するので少数しか票を得られなかった政党もそれに応じた議席を得ることが出来ますし、少数政党に投票した有権者の意見も反映することが出来ます。(今日はドント方式の解説は省略。聞きたい人は、後日聞きに来てください。ドンと解説します。)
このように、一長一短ある2つの選挙制度を組み合わせて、小選挙区制で300議席、比例代表制で180議席を割り振りしているのが、日本の衆議院選挙制度ということです。だから、近い将来衆議院選挙に行くことがあれば、小選挙区と比例代表にそれぞれ1票ずつ計2票を投票することになります。
そして、民主党は選挙制度改革として、小選挙区から5議席、比例代表から80議席、計85席減らす方向性で議論を進めています。増税する前に自らの身を削れ!というよく聞くやつですね。
しかし、ここで問題になるのは、少数政党の反対です。具体的には「公明党」などですね。小選挙区で議席を取れない少数政党にとって、比例代表は唯一議席が取れるところです。しかし、その比例代表枠が、180から100まで減らされてしまうと、そのまま議席が半分になるといっても過言ではありません。ですから、少数政党は比例代表枠の削減に猛烈に反対します。
ここで、出てきたのが「小選挙区比例代表連用制」の検討です。違いに気づかなかった人よく見てくださいね。「並立」が「連用」に変わっています。これは、どういうことなのか?
ドント方式において、乗数に小選挙区での獲得議席を足して・・・・
といわれても難しいと思うので、ドンとまとめて言うと、「少数政党に有利な比例代表制」です。ですから、比例を80減らすなら、せめて連用制を導入してくれというのが、少数政党の言い分です。
未だ、不透明なところが多い選挙制度改革ですが、既得権益を守るためではなく、本当の国益を考えた議論を期待したいところです。
posted by IKJ at 20:40| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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