2012年07月08日

メルマガ2012.06.22号

雨の日が続いています。
しとしと、ぱらぱら、ざあざあ、日本語ほど擬態語の多い言語は他にないといいます。感情や状態など音のないものに音を与えたのは日本人の感性の豊かさゆえかもしれません。
さて、今日は国内がドタバタの政局劇の合間に、スパコーンと1位をアメリカに奪われてしまったスパコンについて解説します。

「スパコンって何?」
「2位じゃダメなんですか?」
一時事業仕分けの対象になり、予算の凍結が決まったスーパーコンピューター事業。ノーベル化学賞野依良治教授などの猛反発などもあり、再度予算が下りることが決定しました。
その日本のスーパーコンピューター事業の旗頭である「京(けい)」が先日世界一の座をアメリカの「セコイア」に奪われました。
そもそもスーパーコンピューターって何なのか?なぜ1位にならないといけないのか?ということを今回は解説していきます。
そもそも「コンピュータ」というのは、電気回路上で計算を行なう計算装置のことです。皆さんが良く利用するのは「パソコン」つまりパーソナルコンピューターという個人向けのコンピュータですよね。
もちろん計算装置とは言えども、電卓のように計算しか出来ないわけではありません。皆さんもパソコンでレポートを書いたり、インターネットで検索をしたり、動画を見たりしますよね。
これらの操作は全てコンピューターの中で一度数値や数式に変換されて、その計算結果をまた文章や動画や画像という形で、ディスプレイに表示させています。ですから、動画を見せてくれたり、プリントをしてくれたりと、何かと便利なコンピュータの中では計算しか行なわれていません。もっと究極の事を言うと、足し算しか行なわれていません。
これがコンピュータが計算機といわれるゆえんです。
ですから、分かりやすくいえばスーパーコンピューターというのは、この計算が猛烈に速い装置です。10.51ペタフロップスといって、1秒間に足し算を1京回以上することが出来る速さです。(「京」というネーミングの由来ですね。)
現在発売されているパソコンの中で最速のパソコン(CPU)と較べても、20万倍以上のスピード差があります。例えるならば、パソコンがカタツムリだとしたら、スパコンはジェット機ぐらいのスピードがあります。
じゃあそんなに早く計算が出来ると何がいいのか?別に簡単な計算をする分には、全く違いを感じませんが、複雑な計算をする場合には非常に有効です。
複雑な計算というのは、例えば地震の際の津波のシミュレーションだとか、気候変化のシミュレーションだとか、こういったものの中には、普通のパソコンで計算をさせると答えが出るまで1年以上かかるものもあります。計算スタートを押してから、答えが表示されるまで1年かかるということです!
そんなの待ってられないですし、例え計算式に間違いがあったとしてもエラーが出るのも1年後ですから、間違っていた時の1年後のショックは計り知れないですよね。そんなときにスパコンは活躍します。
20万倍つまり、1年かかる計算を約2分半で終える速さです!これだけ速く計算を終わらせてくれれば、今まで複雑すぎてシミュレーションが出来なかった現象もすぐに計算結果が出て、分かってくるかもしれないですよね。
このようにスパコンが実現することによって、解明しうる科学現象は計り知れないほどあります。ですから、スパコンの開発というのは国にとって技術と科学の象徴といっても過言じゃありませんし、将来的にはスパコンの性質がその国の科学技術レベルを決めるという時代が来てもおかしくありません。
よって、科学者達は猛反発したわけですね。
posted by IKJ at 18:44| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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