2012年08月23日

メルマガ 2012.07.13号

「ウナギ高騰」
先日、ある大手牛丼チェーンが鰻丼を100円値上げすることが報道されました。これから鰻が恋しくなる季節ちょっと気になるニュースですね。今日は、大衆庶民のちょっとした贅沢ウナギの歴史的高騰について解説していこうと思います。
皆さんは、根本的にウナギがどうやって生産されているかご存知でしょうか?
日本で食されているウナギのほとんどが「養殖モノ」であるといわれています。では、卵を産ませて増やせばいいじゃないか?と思うかもしれませんが、話はそう簡単ではありません。
実は、ウナギは現在の飼育環技術では卵から稚魚を育てることのできません。だから、ウナギを生産するには、天然モノを捕獲するか、もしくは、「シラスウナギ」といわれる稚魚の状態で捕獲してきて、成魚まで成長させるしかありません。
今、その「シラスウナギ」の捕獲量が劇的に減っています。捕獲量が減るということは、世の中は需要と供給の関係で値が決まりますので、当然シラスウナギの値段が高騰することになります。シラスウナギが高騰するということは、つまり成魚であるウナギの値段に反映されるということです。
じゃあ、卵から捕獲してきて・・・と考えたいところですが、それが出来ないのがウナギの気難しいところです。
ウナギの生態については、いまだ分からないことが多々あるのです。つい最近まで、卵さえ発見されていませんでした。産卵場は長く謎に包まれていましたが、ようやく06年になって、東京大学大気海洋研究所の塚本勝巳教授らのチームによりマリアナ諸島近くにあることが明らかにされました。
これも考えてみるとものすごいことです。人類が誰も見たことない卵を、あれだけ広い海の中から探すということですからとてつもない労力がかかります。しかも見つかった卵が1.5mmの透明な卵だというのだから驚きです。
しかし、産卵場の確定により、ウナギの生態の研究が急速にすすんでいることも事実です。以降、研究の成果次第では、ウナギの完全養殖(卵から育てる)が実現できれば、ウナギの高騰問題も一挙に解決するかもしれません。
posted by IKJ at 20:40| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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