2013年01月12日

財政の崖

国内では26日、臨時国会が召集され、自民党総裁の安倍晋三が総理大臣の任命されました。期間を空けて、2度目の総理大臣に任命されるのは、故吉田茂元首相に続き、戦後2人目です。
まだまだ、舵取りはこれからの部分が多いものの来年8月に行われる予定の参議院選挙までは、とにかく景気対策に力を入れることを表明しています。実際国内では、為替が1ドル84円台まで回復、日経平均株価は、東日本大震災後初の10300円を超えるなど、期待感が膨らんでいます。
そんな期待に水を差すかもしれない事態がアメリカで進行しています。今日のテーマでもある「財政の崖」です。
「財政の崖」とは、(1)前ブッシュ大統領が定めた減税策の期限が今年の末で切れ、実質的な大増税が行われることと、(2)去年の8月にアメリカが債務超過で破綻寸前になったときに決まった強制的な予算削減が来年の1月から同時に行われることを指します。
これらは、どちらも非常に景気に悪影響を与える要素なので、この2つが同時に行われることで、崖から転げ落ちるようにアメリカの景気が転落してしまうかもしれないリスクをはらんでいます。本当に、このことが起こると仮定すると、リーマンショック級もしくはそれ以上の景気悪化の可能性をはらんでいるため、アメリカ国内のみならず、日本を含む世界全体がリーマンショックに逆戻りという事態になりかねません。
ですから、オバマ大統領はなんとか、財政の崖を回避するための法律を議会で通すことを試みてはいますが、現在アメリカは上院と下院でねじれ国会のため、野党の共和党の賛同が得られず、未だ解決の糸口が見えてない状態です。
もしもしもしも、本当にアメリカが「財政の崖」から転落するようなことがあれば、2014年卒就活生にも影響を与えかねない大きな大きなリスクです。
posted by IKJ at 15:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

予算が足りない?(2012年9月号)


今、日本は予算が足りなくなるかもしれない事態にあります。
日本の2012年度の一般会計予算は約92兆円。それに対し、今年度の税収の見込みは42兆円ほどしかありません。ですから、50兆円ほど足りないわけです。
では足りない分の50兆円をどうするか?当然、借金つまり国債を発行するしかないわけです。
しかし、その年の赤字を埋めるために、国債を発行してはいけないということが、財政法という法律で定められています。考えてみれば当然ですよね。もし、それを認めてしまったら、その年の予算はメドが付くかもしれませんが、借金しているに過ぎないわけですから、その分は当然未来に払わなければいけないわけです。
じゃあ、それを払うのは・・・借金をした世代ではないですよね。その先の若者世代、場合によってはまだ生まれていない子供たちということになります。そういうことが続けば、今の世代は散々借金して贅沢をして、そのツケは孫達が汗水を流して払うというような事態になってしまいます。
そういう事態にならないために、財政法によって禁じられているわけです。
しかし、その財政法で例外的に認められている国債があります。それが建設国債です。読んで字の如く、橋や道路などの建設物を作るために必要なお金を得るための国債です。
建設物は、医療などと違って、すぐになくなるものではないので、お金がかかるのはつくるときだけですが、その先も使えますし、将来世代にもメリットがありますよね。だから、建設国債は橋や道路の耐久年数と考えられている40年の国債を発行することが認められています。
例えば、みんなのお父さんが借金を抱えて急死したとしても、銀座で豪遊したことによる借金を残すのと、みんなで住める自宅の住宅ローンを残すのとは大分と訳が違いますよね。それと一緒です。
ただし、この国債は建設物にのみ使える例外なので、何でもかんでもというわけにはいかないです。実際、今年も6兆円弱しか建設国債の発行は出来ません。
ですので、残りの約38兆円あまりはそれでもまだ足りないわけです。今の日本の現状はまさにこの状態です。このままだと今年度すら乗り切れません。
ではどうするのか?
ここで特例国債という奥の手を使います。これは文字通り「特例」その年だけ赤字国債を発行するというものです。
ただし、これは特例中の特例(本当は毎年発行してますが…)なので、特例国債を発行する前に特例法(今年だけ特別に赤字国債発行していいですよという法律)を国会で決める必要があります。つまりは、財政法のルールの上に、特例法で特別ルールを被せる訳です。そんなのあり!?って感じですけど、実際毎年そうやって財政をやりくりをしているが日本の現状です。
今年は、その特例法が野党の反対で国会を通ってないのが現状です。ですから、予算を執行するだけの財源がまもなく足りなくなる事態になっています。
posted by IKJ at 15:44| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月27日

メルマガ2012.03.26号

春らしい季節になってきました。
別れと出会いの季節、IKJでも先日18日に新社会人旅立ちセレモニーが行われました。涙、涙のセレモニー、元ダイヤモンド社社長田村紀男先生を来賓にお迎えして「こんな若者ばかりなら、これからの日本も捨てたもんじゃない。」というお言葉を頂きました。同時に、OB・OG会「絆会」も発足。絆を永遠に続けていくと共に、これからの日本を担う人材を絆会から輩出できればと思います。
また、先日は就活BOOTCAMP第3弾「選考突破BOOTCAMP」開催。とにかく面接における返答力を鍛えようという事で、2時間喋りまくりの企画。のどがカラカラです。といった声も多かったですが、いかがだったでしょうか?
IKJは、これからも就活生のミスマッチのない就職を応援し続けます。第1弾「自己分析BOOTCAMP」、第2弾「エントリーシートBOOTCAMP」、第3弾「選考突破BOOTCAMP」に引き続き、第4弾も乞うご期待下さい。
塾生以外の方は、前述のように随時IKJ主催セミナーも行ってますので、是非ご参加ください。

では、今日の時事解説です。
「AIJ問題(前編)」
AIJ投資顧問が約2000億円の年金資産のほとんどを消失させた事が報道されました。この問題は、単に運用の失敗というだけでなく、年金運用における根本的な問題をいくつも浮き彫りにしました。
聞きなれない言葉が多いと思うので、一つずつ解説していこうと思います。
まず「投資顧問会社」とは、投資家への助言や資産運用などを専門に行う企業の事です。資産を増やす方法の代表的なものの一つに「預貯金」があります。しかし、ご存じのようにバブル以来の日本はゼロ金利政策を続けており、たとえ1000万円預けたとしても年間数千円程度の利子しか付きません。これでは、いつまで経っても資産は全然増えないですよね。
そこで、もっと効率的に増やす方法として、株取引や為替取引(FXとか外為取引とも言われます)などが考えられますが、これはリスクがある事なので多くの知識や経験が必要になり、素人には難しいところがあります。そこで、資金を預ければ、代わりにプロが運用を行いましょうというのが、「投資顧問会社」です。AIJもこの「投資顧問会社」の一つです。そのAIJが顧客から預かった2000億円のほとんどを運用に失敗して、消失したという事です。
では、2000億円の資産は誰から預かったものが多かったのか?それは、「厚生年金基金」から預かったものがほとんどだという事が分かっています。次に、「厚生年金基金」とは?
民間企業の年金は、1階部分が国民年金(定額支払の公的年金)、2階部分が厚生年金(所得に比例して支払・受取も所得に比例する公的年金)、3階部分が企業年金(企業によってあったり無かったりする私的年金)の3階建てになっています。
「厚生年金基金」とは、本来公的年金である厚生年金の一部を国に代わって運用し、企業側の努力で退職者の年金を増やせるようにした制度の事で、つまり国に代わって運用する事で出た利益分はその分多く配分出来る仕組みです。しかし、その反面、運用に失敗すれば、代行部分より減ってしまった分は、その企業が穴埋めをする必要があります。
つまり、多くの厚生年金基金から預かった年金資産のほとんどをAIJが消失してしまったため、その厚生年金基金に所属する企業が穴埋めをしなくてはならない事態になっているという事です。
AIJに運用を委託していた厚生年金基金のほとんどは、同業種の零細企業が集まって作った基金であり、もし穴埋めをするとなるとそれに伴い、連鎖倒産する可能性がある状況になってきています。
以上が、今回のAIJ問題の表の顔です。次回はこの問題が抱える本質的な問題について解説します。キーワードは「天下り」です。
posted by IKJ at 20:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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