2012年08月23日

メルマガ 2012.08.10号

「内閣不信任決議案と問責決議案」
先日「生活」など自民党・公明党を除く野党が、衆議院に内閣不信任決議案、参議院に野田首相問責決議案を提出しました。どちらも結果次第では野田政権の政権基盤をゆるがすものでした。
そもそも内閣不信任決議と問責決議とは何なのか?違いはあるのか?ということについて今日は解説していこうと思います。
内閣不信任決議とは、憲法第69条に規定された内閣の政治責任を問うためのもので、衆議院にのみ提出が認められています。もし、可決した場合は、10日以内に衆議院を解散するか、内閣は総辞職を行なわなければならないため、野党にとっては内閣を倒すための「伝家の宝刀」と言われています。
実例としては、内閣不信任案の可決を受けた吉田茂が「バカヤロー」と言って、解散をした「バカヤロー解散」などは有名ですね。
それに対して、問責決議案は首相や閣僚(各大臣)の責任を問うもので、たとえ可決されたとしてもこれに憲法上や法律上の拘束力はありません。つまり、内閣は可決された問責決議案を無視することも出来ますが、実質的には公式に「信頼してません」という宣言を突きつけられたようなものなので、なかなかその後の国会運営において協力を得られなくなります。
ゆえに、問責が可決された閣僚は辞任に追い込まれるケースが大半です。最近では、田中直紀前防衛大臣に対する問責決議が可決され、はじめは擁護していた野田首相も、最終的には内閣改造という形で、更迭(クビ)にせざるを得ませんでした。
特に、今回は野田首相自身に対しての問責決議案が提出されました。もしこれが可決されていれば、今後参議院に提出された法案は野党に全て反対をされることになります。つまり、現在のねじれ国会の下では参議院は野党多数なので、全ての法案は国会を通らないことになりかねませんでした。
今回は、その2つの法案を同時に野党に出された野田首相は自民公明の両党首と三者会談の場を設け、一体改革法案の成立後には、解散することを約束せざるを得なかったというわけですね。
時期は明確にはされていませんが、ほぼ確実に今年中に解散総選挙が行なわれることになりました。選挙の結果が今後の日本の未来を左右することは間違いありません。


posted by IKJ at 20:44| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メルマガ 2012.08.02号

「オリンピック特集〜金メダルの秘密〜」
「あなたが落としたのはこの金の斧ですか?それともこの銀の斧ですか?」
イソップ童話『金の斧、銀の斧』の一説です。どちらでもなく使い古した鉄の斧だと答えたきこりの正直さに水の神が感心して、3本全ての斧を与えたというのが、この話の結末ですが、ロンドンオリンピックでの代表選手の頑張りには、同じ質問をしたくなります。
「あなたが欲しかったのは、金のメダルですか?それとも銀のメダルですか?・・・あなたは正直者ですね。ならば、全てのメダルをあげましょう。」
と、さすがにそれはオリンピアの神ゼウスも許してはくれないでしょうか?

それにしてもなぜ金メダルを取った選手は表彰式後の写真撮影で金メダルを噛んでしまうのでしょうか?
はじめに金メダルをかんだのは、1988年ソウルオリンピックで水泳男子200メートル自由形で優勝したオーストラリアのアームストロング・ダンカン・ジョンという選手です。この選手が金メダルをかんだ理由は、おそらく本物の金かどうか確かめるためではないかという言われています。
時代劇でも悪役が金の饅頭(金の小判)をもらったときに、一枚噛んでみて
「こいつは本物ですぜ。」
というようなシーンがよくありますよね。金は、非常にやわらかい金属なので、噛むと歯型が付くというわけですね。
ただ、最近の金メダルは純金製ではなく、銀の上に純金のメッキがされているものが使われています。ゆえに、噛んでも歯型は付かないはずですが、最近は金メダルの喜びを表す一つのポーズとして、カメラマン側から要求があって噛むことが多いようですね。
そういう見方をするとさらにオリンピックが楽しめるかもしれませんね。
されど、夜更かしのしすぎは考えものです。やるべき事をやらずして、後々臍を噛むなんてことがないようにしたいですね。就活はメッキでは通じませんよ!
・・・ということでまた次週!!
posted by IKJ at 20:43| メルマガバックナンバー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メルマガ 2012.07.26号

道路に陽炎(かげろう)が出来るほど暑い日が続いています。
その不安定な空気の揺らめきを命のはかなさに例えた「かげろう」は、古来より日本に生息する昆虫です。
種類は色々あれど、異なる生息環境を好み、同じ川の中で数種が共存することから、「棲み分け」という言葉の語源にもなっています。
さて、「かげろう」には出来ても、人間には出来ない「棲み分け」が問題になっています。
「野村證券インサイダー取引問題」
最近、最大手の野村證券をはじめとする大手証券会社のインサイダー取引問題が取りざたされています。
そこで、今日はインサイダー取引について解説します。
インサイダー取引について知るには、まず証券会社の役割について知る必要があります。
証券会社とは、すっごく分かりやすくいうと、(厳密にはそれだけではありませんが)株を発行したい会社や株を売り買いしたい会社のお手伝いをしたり、アドバイスをしたりする会社ということです。
ですから大きく役割を分けると、株を発行したい会社にアドバイスをする「投資銀行部門」と株を売り買いしたい会社にアドバイスをする「営業部門」の2つの部門があります。
ここで、「株を新たに発行した会社の株価は下がる」という法則を使うと不正に儲けることが出来ます。
具体的には、投資銀行部門の顧客のA社に、新たに株を発行するようにアドバイスをします。そして、その裏では営業部門の顧客であるB社にA社の株を「空売り」するようにアドバイスをします。
空売りについて、身近な例で例えてみます。
例えば、友達から発売直後の漫画を借ります。それを即座に古本屋で売ります。発売直後なので、定価に近い400円で売れたとしましょう。それを半年後、安くなってきた頃に、古本屋で100円で買い、友達に漫画を返します。そうすると、300円の儲けになるでしょ?
これの「株」版と思ってくれたらいいです。値が下がることが分かっていれば、絶対に儲かりますよね。
A社の株が新たに発行されることを知っていれば、A社の株価が下がることも分かるので、B社は絶対に設けられるという仕組みです。
これを「増資インサイダー」といいます。
証券会社にしてみたら、両者に顔が立つ、すごく都合のいい商売ですよね。でもこんなことをしたら、他の投資家達は正直者が馬鹿を見て、損をすることになります。ですから、このように株の発行などに関する情報を事前に流すことは禁止されています。
これは、証券会社も例外ではなく、投資銀行部門と営業部門が1つの同じビルの中に入っている場合でも、あたかも違う会社のように、片方の部門の情報がもう片方の部門に流れないように厳重に管理されています。
ですが、この厳重な管理を超えて、不正な取引が増えてきていることが、日本の証券業界全体の信用不安に繋がっているということですね。

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